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森永の化石群

森永の化石群

森永の化石郡の写真

国富町森永のバス停から北に約2km、本庄川とその支流深年川にはさまれた標高120m足らずの小さな丘陵が森永の化石群です。
地元では眺めのよいこの丘陵を今でも石峯と呼んで親しみ、桜を植え、展望台なども設置されています。
化石群を含むこの付近一帯の基盤岩は新第三紀の中新世の半ば以降(およそ1500万から1000万年前)に堆積した宮崎層群の砂岩と泥岩の互層からなり、石峰の名のとおり、この丘の頂上付近だけに硬い岩石が塊状に露出し、無数の二枚貝や巻貝の破片の化石を含んでいます。
この硬い岩石は貝殻から溶け出した石灰分が砂と砂をくっつけるセメントの役割を果たし、周囲の岩石に比べ非常に硬くなり、風化や浸食に強い為取り残されて丘になったものです。化石のほとんどが貝殻の破片であることから、貝が死後水に流され、一ヶ所に集積されたもので、このような化石の産出状態を化石床と呼んでおり、産出状態や規模の大きさは県内でも珍しいものです。
明治17年刊の「日向地誌」にも「本村ノ北石峯ニアリ蜷、螺杓子貝ノ緒品岩石中ニ産ス其色或ハ浅赤奇品多シ・・・」
とあるので古くから化石が村人に発見されていたことがわかります。

  • 県指定天然記念物(地質鉱物=化石)
  • 【昭和12年7月2日 指定】
  • 所在地:国富町森永

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